Yamaga Blanks Various 88 Lを2年使い倒しました

軽さと扱いやすさを追求しながら芯の強さを持つ88L

提供元:Yamaga Blanks


まずはメーカーの説明から。

Various(バリアス)は軽快、かつ高感度なエギングロッドとしてブランクを徹底的に練りこんで作り上げました。シャキッとキレのあるキャストフィールに加え、より軽い力でエギを動かせるようにティップの反発力を効率よく生かし、なおかつ一日中シャクリ続けての疲れないバランスの良さで、手に馴染むエギングロッドに仕上がっています。
ラインナップも個性的な機種を揃えました。
軽さと扱いやすさを追求しながら芯の強さを持つ88L
88L
Length: 8'8" (2640mm, 2pcs,)
Weight: 91g
Egi: 2.5-3.5号
Line: 0.4-0.8号
軽いシャクリでのショートピッチジャークから、ラインスラックを利用したスラックジャークを得意とするライトクラス。取り回しはライトですが、2kgオーバーのデカイカもしっかりと曲がりながら浮かせる粘り腰も秘めています。もちろん、秋のサイトフィッシングにもおすすめ。軽量エギを気持ち良く遠投できる遠投性能も魅力です。

曲がりはこんな感じです。

提供元:Yamaga Blanks



僕が惹かれた3ポイント

  1. 軽さ
  2.  88 というレングス
  3. 柔らかいのにピシッと芯のあるブランクス


1. まず惹かれたのはその軽さ!

このロッドを手にしてまず驚くのはその軽さだと思います。僕はそうでした。それまで使っていたロッドが86Lで120gくらいあるロッドだったということもありますが、8'8"で91gは本当に衝撃の軽さでした。シマノさんのセフィアエクスチューンあたりで今は同クラスの軽さのロッドもあると思いますが、それでもなかなかない軽さだと思います。そしてこのロッドにシマノさんのSephia CI4+あたりの軽量リールを組み合わせるとアンダー280gくらいのタックルになるので本当に軽いです。8'8"という長さながら、軽さが功を奏して、軽量リールを組みわせてもバランスも良いですし。


 2. 86よりも少し長い88というレングス

これの前に僕が使っていたのが 某メーカーのエギングロッドの86Lでした。まぁこのロッドとの比較は置いておくとして、わずか 2inch(約50mm)長いだけですが、地磯にも行くことがある僕には少しでも長いロッドが良いのです。でも、9ft.までいってしまうとロッドの重量も上がりますし、堤防のような足場の良いところだとそこまで長いロッドは必要ない。ということで8'8"は僕にとって良い長さでした。


3. 柔らかいのにピシッと芯のあるブランクス

これの前に使っていた某メーカーのロッドは全体をしならせてシャクるスローテーパー寄りのロッドでした(このロッドに触れるまではそれが普通だと思っていたのですが・・・)。一方で88Lはレギュラーテーパー&シャキッとしたブランクスなので、シャクり感がまずシャープでした。そしてロッドの戻りも早くピタッと止まるので、すごくシャクるのも楽で使いやすかったんですね。また、手首への負担が少ないので1日シャクっていても疲れません(僕が購入したお店は購入前にロッドを貸してもらえたので、ここまで体験することができて、自分に合うロッドを選ぶことができました)。

実は88Lに決める前に83L、79M、86M全てを使わせてもらったのですが、全てを使った結果から自分のスタイルに合う88Lと79Mを選んだというわけです(79Mについてはこちらに書きました)。



かれこれ2年使い倒した感想

さて、ここから発売後すぐに買ってから、かれこれ2年くらい使い倒してみた感想です。

  1. ほんと良く飛びます!
  2. ラインスラックの処理がラクです
  3. 激しいシャクリは控えたほうがいいです
  4. 感度抜群!潮の効き具合やイカパンチがすごくよくわかる!
  5. バットパワーが十分なので勝手にイカが浮いてきます


ちなみにタックルはこんな感じです。

リール: Sephia CI4+ C3000SDH

ライン: PE0.5号+リーダー1.75号(ヒトヒロ程入れます)

エギ: BREADEN エギマル freefall softfall 3.5号

   Yamashita エギ王 Q Live / K 3.0-3.5号

   KANJI クリックスPRO SPEC 3.5号

   エメラルダス ラトル type R 3.0-3.5号

   ※2.5号以下のエギはほぼ使いません。


1. ほんと良く飛びます!

エギングなので基本ペンデュラムキャストで投げてます。タラシは1.5mほどとってノットをトップガイドの外出し。少しでも飛距離を稼ぐためにノットがトップガイドの外に出る長さでリーダーを入れてます(ここ重要です!)。風の条件にもよりますが3.5号で50mは余裕で飛んでくれてると思います。


2. ラインスラックの処理がラクです

エギングロッドで最もスタンダードな長さというと恐らく8'6"からわずか2inch(約50mm)長い8'8"ですが、この50mmが良い仕事をしてくれます。やっぱりロッドが長い分、キャスト後のラインスラックの処理が楽です。少しでも海面にティップを近づけられますしね。ティップが柔らかいこともラインスラックを取りやすくしてくれている気がします。水面に置いた糸をパシッと弾いてまっすぐにする時が楽ですね。


3. 激しいシャクリは控えたほうがいいです

まず最初に言っておきます。僕は激しいジャークを多用したことでロッドを折りました(笑)

というわけで、2段シャクリや、サウンドジャークはくれぐれもこのロッドではやらないことをおすすめします。ロッドが柔らかいので、ショートピッチやスラックジャークでエギを跳ね上げるようにしてください。(限界に挑戦だ!という方はとめませんが。。。)

ここからは、シャクった時の話をしますね。

シャクリ時の手首への負担はロッドが柔らかい分とても軽いです。そして、手でシャクるというよりもロッドがかなり自動でやってくれるという感じです。なので、あまり速いピッチでのシャクリ動作はおすすめしません。シャクリ動作でしなるロッドの反発をうまく使ってシャクってあげると、軽い動作で綺麗に跳ね上がりながらダートをしてくれます。ショートピッチの場合、3.0号だとトップから4-5番目ガイドあたりで、3.5号だと7-8番目ガイドあたりでエギの重みを感じてシャクっている感じです。

スラックジャークの場合は大きくロッドをあおることになりますが、バットは残りつつもロッド全体が鞭のように綺麗にしなってピシッと戻るので、それを上手く利用してあげて下さい。レングスが長い分操作もしやすいです。

あっ、シャクる時にフォアグリップを握るとさらに手元に重心がくるので、ショートピッチもスラックジャークもさらにやりやすくなりますよ!


4. 感度抜群!潮の効き具合やイカパンチがすごくよくわかる!

フォール中に得られる情報ってものすごくエギングにとって大切ですよね。あたりは日中であればラインを目でみてとれますが、潮の効き具合など水中の情報はそういうわけにはいきません。ロッドとラインから伝わる情報をいかに頭の中でイメージしてあげられるかが重要になってきますよね。その意味で、88Lの良いところはとても繊細なチューブラトップを持ってることだと思います。

シャクっているエギが潮が効いている場所に入ると、シャクリ抵抗の強まりをティップで感じることができるのはもちろんですが、払い出しの潮などで潮にエギが引っ張られるとスッとティップが追随するんです。ここでラインを張りすぎているとエギが不安定になるので張らず緩めずの状態をうまく作ってあげる必要があるのですが、フォアグリップを軽く握りならがラインに触れていると、まるでロッド全体が引っ張られているように、それはもうよく潮がわかります。

(ラインのセレクトもかなり重要だと思いますが、それはまた別の機会に)

さらに糸を張ってカーブフォールにしてみると、もっと潮が良くわかります!風の影響を受けないようなポイントでの釣りやラインであたりをとることが難しいナイトゲームで、私はよくカーブフォールを使うのですが、手にくる抵抗を感じることでラインテンションをうまくコントロールしてあげることができれば、イカパンチがこれでもかというくらいによくわかります。積極的にあたりをとっていくスタイルが好きな方には、きっと面白いロッドだと思います。

ソリッドティップではないですが、チューブラでショアティツプエギングをやってる感覚に近いと思います。秋エギングのナイトゲームにこれで挑むとかなり面白いですよ!さらにもっと手感度重視のエギングをやってみたいならReal Crescentでのエギングをおすすめします。このロッドの感度はさらに別次元でした。


5. バットパワーが十分なので勝手にイカが浮いてきます

ここについてはまだ最大850gしか釣ったことがないのであまり大きなことは言えませんが・・・850gを掛けた時の琴を書きます。

ロッドはベリーまでしっかり入りますが、バットはしっかり残って余裕があり、アオリイカのジェット噴射をしっかりバットで受け止めつつ、しっかりイカを浮かせることができました。メーカーの説明文には「2kgオーバーでも」と書かれているので、当然ですね。

ロッド全体でイカのジェット噴射を受け止めるので、それはもうやりとりが面白いです。「引きが楽しめる」というのは柔らかいロッドの特権ではないでしょうかね。ちなみに、400gくらいから十分ロッドが曲がるので楽しめます。



最後に

長々と書きましたが、僕にとっては修理してでも持っておきたいメインロッドのひとつです。

購入検討の参考になれば嬉しいです。

tsurinista

tsurinista (釣りニスタ)は、某釣具メーカー社員が作る「様々な視点から釣りを楽しむための情報」が満載のメディアです。

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