SHIMANO XEFO・GORE-TEX® PRESERVER SUITを使ってみた

出典:シマノ株式会社

この冬、ウェアを新調したいと色々と物色しましたが、シマノさんのゴアテックススーツを購入しました。長く使うものですし、磯にも行くので強度とチェストまであるパンツが欲しく、これにしました。

参考までに僕のスペックですが、身長171cm、52kgで、Mサイズを選択しました。


1.ジャケット

カモフラ柄フェイクレイヤードフロント

「フェイクレイヤードフロント?」と思った方も多いはず。僕も実物を着て見る前にはそう思ったので大丈夫ですよ。(笑)

さて、画像で説明するとこのカモフラ柄の部分がフェイクレイヤードフロントと呼ばれる部分です。名前のままですね。画像で見るとわかるように、これがあることでフロントがダブルファスナーです。また、首元の左右2個ずつのプラスチックボタンで外側と固定することも可能なので、中がバタバタして邪魔になるということはありませんでした。

で、肝心の意味なんですが、正直上だけで着用した場合にはあまり意味があるようには感じませんでしたが、パンツと合わせてみると納得でした。このフェイクレイヤードフロントを閉めることで、腰からの風の流入をかなりブロックできるんですね。もし外側んファスナーだけだと、動いているとやはり風が入ってくるのですが、それをチェストまであるパンツとのダブル効果で見事に防いでいます。腰あたりをゴムがついたパーツで風の侵入を防止しているタイプのウェアもありますが、あれを締め付け感なく実現している感じです。確かに、衣服内温度の急激な低下を防いでくれます。

カモフラ柄の好き嫌いが分かれそうですが、嫌いならボタンで固定してしまえばほぼ見えませんし、機能性を考えると良い仕組みだと思います。

内側から見るとこんな感じで、カモフラ側は外側からしか見えません。

また、細かなことですが、ダブルファスナーですが、フェイクレイヤードフロントのほうがエリ高が少し低いので、顎下までしかファスナーがきません。そのため、ファスナーが干渉することはなく、ダブルファスナーも不快な感じはありませんでした。このあたりはよく考えられていますね。さすがシマノさん。


デザイン面

さて、それではその他のデザイン面を見て行きましょう。

まずはフード部分。シンプルですが、使いやすいデザインでした。キャップ+ヘッドライトをつけた状態で風除けにフードを被ってもライトを邪魔しませんでした。また、開口部を調整する紐がありますが、ぷらぷらして邪魔にならないようにちゃんと処理されているので、全く邪魔になりません。細かいですが、良い仕事をしています。

次にポケットですが、ジャケットのポケットはフロントにあるこの2個のみ。ケータイなど必要最小限は十分に入るサイズのポケットです。ウェア側に物を入れすぎると動きにくいですし、これくらいの割り切りで個人的には十分だと思います。

手前が止水ファスナーを上げた状態ですが、ファスナーの上側もカバーされているので、何かに引っかかって勝手にポケットが開くということも防げそうです。


また、今ではもはや一般的ですが、背中側のほうが若干丈が長くなっていています。

ぶっちゃけチェストまで長さがあるパンツと組みわせる場合にはそもそも背中が出ないので意味があるの?と思いますが、晩秋など、パンツだけ別のものと組み合わせる場合などには重宝しそうです。

袖部分はこんな感じで、2重袖になっています。冬用ウェアの定番ですね。袖口や裾口からの風の侵入は大敵ですから。内側は薄い素材で手首に合わせてピッタリと固定できる薄さになっています。また、外側も袖部分は少し薄くなっているので、止めやすかったです。

そして個人的には一番気になっていた3次元立体裁断。エギングはキャストやシャクリなどよく腕まわりを動かします。そこに対して実際どれくらいツッパリ感がないものか。

使った感想を先に言うと、少しツッパリ感はあります。これはやっぱりです。ただ、インナーやミドルの素材を考えてレイヤリングすればかなり軽減できる気もしましたので、ここは継続して検証が必要です。ツッパリ感を軽減する方法としては1サイズ大きいサイズを選択するという解決策もあると思いますが、個人的には脇あたりに余分な部分が増えるので、やはり素材の摩擦の軽減を考えたいと思います(買い直すお金もないですしw)。

最後に背面からですが、よく擦れる肩や肘部分には摩擦対策に別の布が当てがわれています。高い買い物ですし、長く使いたいですから、こういう仕様はありがたいですね。


2.パンツ

さて、次はパンツです。チェストまで丈があるので、肩からこのゴムベルトで吊します。とは言え、フロントのファスナーを締めればそれなりにしっかりとまるので、ズレ防止程度に考えればいいと思います。ただ、このゴムベルトの長さをミドルまで着た状態で調整しておかないと、着ているうちに肩にツッパリ感が出てくるので、お気をつけ下さい。最初は釣り場で調整することも考えておいたほうがいいと思います。

フロントのジッパーはこんな感じです。ダブルファスナーになっているので、トイレ(小)なら問題なくできます。また、内側にゴム紐が入っていて、チェスト周りを絞めることが可能になっています。これを使ってさらに肩への負担を軽減することも可能そうです(これはまだ使ってません)。

膝部分にはしっかりとしたパットが入っています。磯や堤防で膝をついても全然痛くないので、これは良いです!

そしてお尻部分はジャケットの方や肘と同様に擦れ対策の布が取り付けられています。お尻は一番すれる部分ですし、ありがたいですね!また、布も同系色なので、全然目立ちません。

そして最後に裾です。見ての通りマジックテープで裾自体は絞れれるようになっているのですが、ここからの風の侵入対策が目下の僕の課題です。

身長的にはMで申し分ないのですが、パンツが少し短い。。。特に屈むとけっこう出てしまうんですね。釣行時はハイカットのブーツをはくので、足が出るわけではないのですが、上がってしまうと風をブロックするパーツが減るので、足首が冷えやすいのです。Mサイズに対するパンツの股下長さは少しシマノさんに検討頂きたいところですね。

とは言え、ここの対策はしないといけないので、ミドルとインナーの組み合わせ等で対策したいと思います。

3.汚れ

ウェアの色が薄いので、汚れやすいだろうなーとは覚悟していましたが、数回の着用でやはり袖部分が黒くなってきました。冬用ウェアですし、全体を洗う回数は減らしたいので、袖部分のみの部分洗濯を定期的にするしかないかなーと思っているですが、こういう汚れやすいところは予め汚れが目立ちにくい色の生地を入れるなど、もうすこしデザインは考えてほしかったなと思います。


総評:良い買い物だと思います。

全てに満足というわけにはいきませんが、全体的には買って満足のウェアだったので、これから使い込んでみたいと思いますので、継続使用のレポートはアップしいと思います。


tsurinista

tsurinista (釣りニスタ)は、某釣具メーカー社員が作る「様々な視点から釣りを楽しむための情報」が満載のメディアです。

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