エギングという釣りは日本古来の疑似餌である「餌木」を使って行うイカ釣りなのはみなさんご存知だと思いますが、他のルアーフィッシングとは少し違います。その違いをちゃんと頭に入れていないと、間違った釣り方をしてしまい、釣れるイカも釣れません。
というわけで、この3点は頭に入れておいてください。
1. エギをシャくる=アオリイカにエギを見つけてもらう行為
2. エギをフォールさせる=アオリイカに抱かせる間
3. エギをステイさせる=アオリイカに抱かせる間
1. エギをシャくる=アオリイカにエギを見つけてもらう行為
ルアーフィッシングではルアーを動かしている時に魚がバイトするというのは普通ですが、エギングでエギをシャクって動かしている時に抱くなんてことはまずありません。ここが大きな違いです。見えイカがいると、つい投げたエギをルアーのように動かしてアピールしたくなりますが、いくら動かしても動かしている間はアオリイカはエギに近づきません。
アオリイカはすごく臆病で、当然ですがサイズが大きくなるほど警戒心も強くなります。だから、アオリイカは動いているものに興味は示すのですが、動いている間は一定の距離を保ったまま近づいてきません。故に「エギをシャくる=アオリイカにエギを見つけてもらう」行為なんですね。そして、抱かせるにはシャクって持ち上げたエギをボトムへと落とす「フォール」なんですね。
2. エギをフォールさせる=アオリイカに抱かせる間
シャクった後のエギは持ち上げられた力がなくなると、今度は自重で海底へと落ちる動作に移行します。これが「フォール」です。このエギが落ちる時がアオリイカがエギを抱く間合いになります。
警戒心の強いアオリイカを抱かせるフォールなんですから、このフォールがすごく大切だということがわかってもらえると思います。フォールにはライン、エギのかたち、エギの重さ、潮の流れなどの要素が絡むので、詳しくは別の機会に書きますが、フォールがすごく大切だということを絶対に忘れないでください。
アオリイカに違和感を与えるフォールでは、絶対にアオリイカは抱いてくれません。
3. エギをステイさせる=アオリイカに抱かせる間
フォールしたエギが海底に到達すると、次にシャクるまでの間、エギは海底に放置されることになります。この間が「ステイ」です。ただ、ステイは海底でけではありません。見えイカを釣る時は水面直下でステイさせることもあります。なので、「ステイ=エギを止める」と考えてください。そして、エギを止めるということは、条件さえ揃えば中層でステイを行うこともできます。ラインにエギが引っ張られる力、エギが落ちる力、潮に流される力、これら3つの力の近郊がとれた時、エギは中層でステイします。
このステイという間合いが、アオリイカにはまた効きます。ベイトフィッシュが水中で動かずじーっとしている姿を見たことがあると思いますが、潮の中で必死自分の位置をキープしているように見えるんでしょうね。そして、位置が変わらないので、アオリイカからすると間合いもつめやすくかつ狙いやすい餌になるんだと思います。
というわけで、フォールと並んでステイはアオリイカに抱かせる非常に有効な手段なります。
まとめ
シャクり、フォール、ステイの違いをきっちり頭に入れましたか?
エギングは激しいシャクりについ注意がいきがちですが、実はその後のフォールだったりステイだったりがとても大切です。でも、決してシャクりが大切じゃないと言ってるわけではありません。フォールやステイを生み出すためにはエギを持ち上げるシャクりが必ず必要です。ただ、シャクった後のフォールとステイがアオリイカに抱かせる間だということを絶対に忘れないでください。
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